カントン包茎とは包皮の口が狭く、亀頭がうまく露出できない状態のことを言います。
自分で意図的に包皮を剥いて亀頭を露出させようとすると亀頭の下部の方で包皮が亀頭や陰茎部を締め付けてしまい、輪ゴムで強く締め付けたような状態になります。
また睡眠時の勃起や性行為時で自分で意識しなくても包皮がひどい剝がれ方をしてしまい、カントン包茎になる可能性があります。
病院に診察や相談に行くのが恥ずかしいと思い何もしないで放置をしておくと、病気になりさらに健康を害してしまうリスクあります。
カントン包茎を放って置くとどうなってしまうのか、何故いけないのかを説明します。

我慢をしていると、感染症になってしまします

幼児の時のペニスは通常の先端は狭く、包皮に包まれていることがほとんどです。
二次成長期を迎えると狭い部分が性的刺激を受けて勃起を繰り返すうちに広げられて亀頭が現れるようになりますが、先端がうまく広がらないと亀頭が出ない真性包茎となってしまい、何かのきっかけで亀頭が露出してしまうことが原因でカントン包茎になります。
亀頭が露出しないと洗いにくく、また常に包皮に守られている状態なので先端はじめじめしていて不衛生な状態になり、悪臭がするようになります。
さらに次第にかゆみや赤く腫れ上がったり、恥垢というカスがたまったり病原菌に感染し、炎症を起こしてしまいます。
さらに進行して悪化すると尿道が狭くなり、膿を排出したり、ペニスの先端が腫れるなどの症状が出ます。
入浴時に痛みを感じるので包皮が剥ける、または剥くことをさけるようになります。
さらに包皮は硬く厚くなることで伸縮性が徐々に失われ、ペニスの先端がさらに狭くなります。
そのために勃起して包皮がめくれてしまうと裂傷を生じてしまい、閉塞されて皮膚炎が慢性化して閉塞性乾燥性亀頭炎という病気になってしまうか、二次的に真性包茎の状態になったり、最悪な場合は陰茎ガンになるリスクがあります。
感染症を防ぐため、適度に亀頭を清潔に保つことが大切です。

締め付けを起こして、細胞を壊してしまうリスクがあります

病原菌に感染しないように気を付けていても、具合を悪くして不健康になるリスクがあります。
包皮の先端にあって、リング状になっている部分が包皮輪で、広く余裕がないと包皮が剥けて亀頭が出せなくなります。
カントン包茎になると、包皮輪が包皮が剥けるたびに引っかかってしまうことが原因です。
狭い包皮口をそのままにしておくと亀頭が露出した時に包皮輪が亀頭を締め付けることで血管やリンパ管も締め付けて循環障害を起こし、血液が正常に行き渡らなくなります。
循環障害が起こることで陰茎の内部で水分調整ができなくなり、むくみが生じます。
さらに締め付けている部分と亀頭の先端の間で粘膜が膨張してしまいます。
ひどい場合はみかんほどの大きさにまで膨張する可能性があり、自分で治療できる可能性は小さくなります。
さらに鬱血したままにしておくと、低酸素症で鬱血した部分の細胞が血行不良で死滅して、鬱血した部分の一部が壊死してしまうリスクもあります。
15歳になっても思う様に亀頭が出ない、または痛みを感じてしまうので包皮が剥けるのを避けてしまう、あるいはカントン包茎になったという認識がある場合には、早期に病院で診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。

ペニスに自信がなくなり、病気になる可能性もあります

亀頭は男性の体の中で、一番敏感な場所です。
カントン包茎になると包皮に厚みが出て亀頭があまり出てこないため、常に敏感なままの状態です。
そのため性行為で女性の膣にペニスを挿入させた場合、亀頭や陰茎がリングに擦られた時のように過剰に刺激が与えられ、射精のタイミングが早まってしまい、早漏の原因になります。
またカントン包茎になっていると女性との性行為や自慰行為をしている時に摩擦で包皮が引っ張られる場合もあります。
そのために痛みを感じて満足に性行為ができず、感度が低下して正常な射精が不可能になります。
このため性行為に及ばず、女性とどう向き合っていけばいいのかわからなくなり、男性としての威厳や自信を失って心の病気を患ってしまう方もいます。
さらに性行為の痛みのために女性に積極的になれない、また入浴時や着替えの時に人前に自分の陰茎部を見られることを嫌がり次第にコンプレックスを抱いたり、性的不全や痛みを感じるために正常に勃起しなくなる場合があります。
またカントン包茎であることを内密にして包皮口を狭いままにしておくと亀頭と包皮の間にある隙間に細菌が入り込み、クラミジアなどの性感染症にかかり、気が付かないまま性行為を行うとパートナーの女性にそのまま移してしまうリスクがあり、最悪信頼を失い、自分自身もそのままにしておくとペニスの成長も妨げてしまいます。

まとめ

病院で診察やカウンセリングを受けることは恥ずかしいかもしれませんが、早期に治療し完治すればよいことはたくさんあります。
性行為を好きな女性とすることでスキンシップを楽しみ、性病やいろいろな病原菌から自分を守ることができます。
カントン包茎は手術をして治しますが、個人差があるのでその方にあった切除や縫合を見つけ、手術法を考案してくれる病院やクリニックが数多くあります。
また医術が進歩しているため、縫合の際も縫い目が目立たないように美しく見えるようにコンピューター画面で確認をしながら縫い目についてもミリ単位で行う施設もあるので、安心して治療をお願いすることができます。